今回は「HG ライトニングバスターガンダム」をレビュー(=゚ω゚)ノ
発売日「2024年09月21日 (土)」・メーカー希望価格「2,860 円(税10%込)」。
映画「ガンダムSEED FREEDOM」に登場したバスターガンダムのカスタム機で、動力も核動力に換装されており、ミーティアとのドッキングもできるようになっていましたね。
型番も「GAT-X」からザフトの核動力機体の型番「ZGMF」に変更されています。

率直に見た目は非常にかっこよくガンダムSEEDに登場したノーマルのバスターより全然好き!
しかし・・・結論から言ってクオリティは微妙でした。
本記事では最初に結論をまとめた後、ポージング例や内容物、ディテール詳細に可動性を詳細にまとめています。
再販に向けてキットのクオリティが気になっている方は是非一度目を通して参考にしてみてください(^^)
「HG ライトニングバスターガンダム」のレビュー総評

レビューの総合評価
造形や見た目のデザインは非常に良い反面、可動性に難を感じるHGCEガンプラでした!
外観はスタイルも良く「アイボリー・ダークグリーン・グレー・キャロットオレンジ」のパーツ分割で色分け。頬で評価は別れているようですが個人的にはクリアパーツも使われていて十分!
パーツ単位だとモールドは少ないですが、自然なパネルラインが表現されていました。
バックパック・腰部武装の展開ギミックは動かしていて楽しめるプレイバリューがあるものの、股関節・膝の可動が制限されているのはポージングのつけにくさに繋がっていると思います。
上記の理由から可動域・可動性のプレイバリューの高さよりも固定ポーズでのディスプレイ向きだと思います。
長所と短所


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2点気になるが基本的には良好。
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良くできてはいるが価格相応とは思えない。可動性やギミック、組み立ての構造クオリティで満足度は満たせずコストパフォーマンスが良いとは言えない。
こんな人におすすめ
あまりガシガシ動かすようなアクション性を求めない人におすすめ!
特に↑こんな人にはおすすめできます!
反面、「コスト重視!」・「価値が見合っているか?」など気になる人には全くおすすめできません。
HG ライトニングバスターガンダムをポージングでレビュー








「次元ビルドナックルズ「角」」の平手を使った様子↑

【オプションパーツを使ったカスタマイズ】

ここからはオプションパーツを使った簡単カスタマイズ!
まずは「オプションパーツセット ガンプラ 12 (大型レールガン)」を装備。



「30MM カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン 2)」を装備!
実弾系で見慣れているからでしょうか?これが意外とマッチしてると思いました!

「30MM カスタマイズウェポンズ(ヘビーウェポン 1)」だと↑こんな感じ。

2種ミックスさせてみるのもありっ!
以上、ライトニングバスターガンダムのポージングでした!
開脚幅や足首の接地性は良好だったので、置いたディスプレイが見栄え良くなると思います。
ただ、劇中では宇宙での運用だったので、浮遊させたいところ。浮遊させるとつま先が伸ばせずメリハリが出ないのは残念でした。
バックパックは大型で見栄えもいいですが、左右の可動域がかなり制限されています。
2軸接続なので専用武装に拘らないならカスタム写真のように別の武装を付けて拡張して楽しむこともできます!
【耐久結果】:ポージングで3時間動かした結果!
基本的には良好で大きく摩耗するポイントは感じませんでしたが一点。
↓下記の箇所は気になりました。

まずちゃんと軸をはめ込むことに注意(ちょっと硬め)。
その上で「HG ブラックナイトスコードカルラ」にもあったんですが、ショルダーアーマーのダボが摩耗して保持力が低下してしまいます。
肩ボールジョイント受けパーツがプラプラになるので補強必須と思った方がいいかもしれません。
方法は「ガンプラの関節補強法」の記事にまとめているので参考にどぞ!
「HG ブラックナイトスコードカルラ」のレビュー記事でプラプラの肩を確認する
パッケージアート・内容物を確認!

登場作品 | ガンダムSEED FREEDOM |
キット名 | HG 1/144 ライトニングバスターガンダム |
搭乗パイロット | ディアッカ・エルスマン |
グレード | HGCE(ハイグレード・コズミックイラ) 1/144スケール |
価格 | 2,860円(税10%込) |
発売日 | 2024年09月21日 |
パッケージアートは劇中最終局面の宇宙にて戦闘している様子。
「HG デュエルブリッツガンダム」が背景に写っていて、「HG デュエルブリッツガンダム」の方と対になっているパッケーアートになっています。
パッケージ内容物をタップで詳しく見る

箱側面には「SEEDアクションシステム」の可動の様子や武装解説。
反対側には完成見本のフロントとリアが掲載されています。部分塗装の参考にもできます。
【説明書】


説明書には機体の改修背景ストーリーが記載されています。
【付属シール】

ホイルシールが一枚付属し、番号は8番までで主にセンサー系に使います。
【ランナーリスト】
ランナーは全部で8枚とHGCEでは比較的少ない方。

Aランナーはフレームパーツで「GAT FRAME」と入っているのはかなり期待できる情報!
GATフレームの機体には流用できるランナー。
今後「ガンダムSEED DESTINY」シリーズは公式からリニューアルが告知されているのでもちろんですが、もしかすると「ガンダムSEED」のリニューアルすらあり得る!

Bランナーはバックパックの大型武装パーツや脹脛回りのグレー部分。

Cランナーはアイボリーの外装パーツを構成。

Dランナー深いダークグリーンの成形色で、胴体・肩・足裏に使われています。

E1・E2ランナーのキャロットオレンジにセンサーのクリアパーツ。
写真だとレッドになっていますが、実際はもう少し淡いオレンジです。
内容物は以上!
素組みレビュー:色分け・ディテール評価
- 組み立て想定時間:1時間半~2時間程度
- 組み立て難易度 :
組み立て難易度は↑こんな感じでガンプラ初心者の方でも十分組み立てはできるレベルですね!
慣れた方なら1時間ちょっとで組み立てできると思います。
【組み立てで見る特徴や難易度】
簡単に組み立ての様子を紹介!パーツの構成などどんな感じか参考にどぞ!

頭部パーツは↑こんな感じで分割もされていますが、構造としては難しくありません。

動きの軸となる胴体部の「SEEDアクションシステム」。
腰部アイボリーのパーツに関してですが、はめ合わせる時めちゃくちゃ固いです!パーツ自体の耐久性は強くはないと思うので、挟み込む際には注意した方がいいポイント。

肩はしっかり音がなるまではめ合わせます。

腕部構造は↑こんな感じ。意外とシンプルで他のHGCEとほぼ同じ仕様ですね。

足首は他のHGCEとは違い「30MF」や「EG」のようなロールに強い仕様。
個人的に簡素化されて組み立てで見ると優しいですが、クオリティとしてはちょっと微妙・・・。
ワンランク上!「30MF ローザンナイト」の足首関節をレビューで見る
組み立ての様子は以上。
続いてパチ組み完成したキットの全体・部位ごとにフォーカスしてディテールを確認していきます。
パチ組み完成状態の外観・ディテール詳細
【全体写真】
↓画像をスワイプ or ドラッグで回転できます↓
※↓テスト実装なので見づらいとか意見があれば記事の下部でコメント書き込みできるのでくださいっ!(^^)
頭部にフォーカス

- フェイスや頭部側面にはモールドディテールが比較的多め
- アンテナはHG共通の安全仕様
- 額キャロットオレンジのパーツは肉抜きされ内部が見えるようになっている
- 後頭部横にはインテーク、中央には太めのパネルライン表現入り

頭部3箇所にはシールを使いますが、頬のパーツが色分けされていない点はネット上で少々不満がでたポイントですね。
部分塗装できる身としては特に問題ありませんが、確かにパチ組み勢からするとシールは少し残念だと思います。
腕部にフォーカス

- ショルダーにあるオレンジパーツは内部にクリアグリーンのセンサーパーツを採用
- ショルダーフロントとリアでは微妙にデザインが異なる
- 側面んおアイボリーパーツは長めで上腕までカバー
- 側面からみても無駄な余白が見えず密度を感じる

内側から見てもパーツに隙間がなく密度感が出て良い感じ。

トップ絡みると合わせ目がモールド化されている以外、特に目立つ造形はありません。
面が広く強度性の高そうな見た目。

ショルダーアーマー上は「複列砲身多目的砲」を乗せて形状が合うようにデザイン。
残念なのはロックなどはできず、あくまで”合わせて乗せているように見える”だけでした。

- 関節は露出しグレーとアイボリーでコントラスト表現がメカディテールを表現
- 腕部はGATシリーズのガンダム共通のデザイン
- 合わせ目はモールド化され目立たないようになっている
- 角にはC面も表現されている
胴体にフォーカス

- 胴体・肩部はダークグリーンの成形色で面の広いパーツが使われている
- 胴体は複数成形色のパーツを重ねるように構成され、キャロットオレンジのパーツでグレーのパーツラインが際立っている

バックパックの接続は2軸接続で、他シリーズのものも流用可能!
ただし、HGCE系は付け外ししていると摩耗し抜けやすくなるので注意!

- フロント中央のセンサーは単色でシールや部分塗装推奨
- フロントアーマーはサイドに凹凸モールド入り
- サイドアーマーは小さくスリット上の凹凸モールドに、上部にはビームキャノンを収納
- リアアーマーのデザインはフロントに類似

リアアーマー底部にはスラッスターのようなモールド有り。

股関節底部には3mmダボ穴があるのでアクションベースに対応。

腰部アーマー上にはビームキャノンを取り付けるパーツがあるんですが、そこに合わせ目が少しでます。
脚部にフォーカス

- 大腿部側面にはクランク上のラインがあり、モールド化されていませんが一部太さを変えてディテール化
- 脹脛・膝側面にはGATシリーズ機体特有のデザイン
- 脹脛裏にはスラスターのモールド入り

合わせ目はパネルライン化されていますが、ラインが多く裏はやや目立つ印象

- アンクルアーマーはシンプルな造形で裏はフレームが見えるデザイン
- 関節フレームは肉抜きされている
- 足裏はバーニアかリベットらしきモールドが2つ入っている
バックパックにフォーカス


- 「複列砲身多目的砲」はシンプルだが砲身と装甲を重ねてメカディテールを表現
- 砲身は大型だが収納できる
- ダークグリーンの装甲は合わせ目を隠蔽している
- 砲身のラインモールドは全体的に見て多め
- 「77式多目的誘導弾発射筒」は色分けされ、底部にはスラスターがある
- スラスターの一部には合わせ目がでる

「複列砲身多目的砲」の装甲は合わせ目が出ないようになっていますが、砲身はモナカ構造なので中央に出ますね。
付属品一覧

ビームキャノンの先端は収納状態と展開状態のパーツが付属するので好きな方を選択できます。
↓こんな感じ。

「HG ライトニングバスターガンダム」の可動域レビュー
「ライトニングバスターガンダム」の可動域を各部位毎にまとめていきます!
可動性重視の方は要チェック!!!・ω・
- 頭部可動域を見る評価:
- 腕部可動域を見る評価:
- 胴体可動域を見る評価:
- 脚部可動域を見る評価:
- バックパック可動域を見る評価:
【頭部の可動域】

- 俯きはあまりできず、上には大きく可動
- 左右への振りは若干のみ
- 首周りは360度回転できる

首は前に少し突き出しできます。
【腕部の可動域】

- 肩関節は前に引き出すことができる
- ボールジョイントなので後方にも若干可動できる

- ショルダーアーマーの一部は上下に動かせる
- 腕部は水平まで上がる

- 上腕はロール回転できる
- 肘は二重関節で深く曲がる
- 手首はHG標準のボールジョイントで若干振れる

ギミックというほどでもないんですが、手首は深めに差し込むので少し引き出して軸を伸ばせば可動域を拡張できます。
【胴体の可動域】

- 胴体は前後可動でき、後方は割と大きく曲がる
- 横にも深めに振れる
- 腰部は干渉して捻りに制限がでる

↑リアの中央のパーツが干渉して制限されますね。

フロントアーマーは大きく跳ね上げ可能。

サイドにあるビームキャノンは前後回転して展開!

開脚は大きくできるので問題なしですね!

股関節は「HG ライジングフリーダムガンダム」や「HG イモータルジャスティスガンダム」と同じ仕様で上下可動できます。

↑股関節を引き出した状態で開脚すると開く幅を拡張できます!
【脚部の可動域】

- 足は前に少し可動
- 膝は90度沈みこみで少々浅い
- 足首は下に全く下がらず、上に大きく跳ね上げ

前方への足上げも股関節を引き下げることで拡張できます!

足首はロール可動に強く接地性が高く自立性が高めでした!

膝立ちさせるとキレイ。
【バックパックの可動域】
「77式多目的誘導爆発射筒開閉ギミック」

バックパックの「導爆発射筒」の展開ギミックで、蓋のように開閉できます。
中身はもちろん、蓋裏にもモールドがちゃんと入ってます。塗装の色分けは大変そうですが、やると立体感が爆上がりしそう。
メカニカル感が好きな方は是非挑戦してみてほしい。
「複列砲身多目的砲の可動」

複列砲身多目的砲との接続は2軸、それぞれボールジョイントで可動できるようになっています。
ただし、この可動は上下のみで左右には微々たる可動しかできませんでした。
↓下記は展開ステップ↓

折りたたまれた部分を引っ張る。

砲身を起こし、突起に接触させ下部にさらに引き出し。

後は伸ばすだけ!
直感的にできますが、言葉で説明する方が難しいやつです(笑)

ショルダーアーマーの凹部分に「複列砲身多目的砲」がピッタリハマります。
射角が狭まるので、ポージングにはあまりおすすめしません(‘ω’)ノ(笑)
HGCEシリーズのガンプラと比較
同シリーズガンプラと「HG ライトニングバスターガンダム」とサイズを比較してみました!


「HG 1/144 ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)」とのサイズ比較。
「ライトニングバスターガンダム」より「ゲルググメナース」が一回り大きい。「ガンダムSEED FREEDOM」系のガンダムタイプのキットは意外と小型なんですよね。
ディテールに関してはどちらも同じレベル感で突出はしていませんが、やや「ゲルググメナース」の方が多めに見えました。
「HG ゲルググメナース」のレビュー記事を合わせてチェック!


次に「HG ブラックナイトスコードシヴァ」との比較。
「HG ブラックナイトスコードシヴァ」は踵がヒールということで若干全長が高め。加えて胴体もやや長く武装も相まって幅もあるように見えますね。
ディテールは「ライトニングバスターガンダム」よりも「ブラックナイトスコードシヴァ」の方が細かいように見受けられます!
「HG ブラックナイトスコードシヴァ」のレビューを合わせてチェック!
↓上記比較したキットたちと価格などの項目を比較してみました!
項目 | ライトニングバスター | ゲルググメナース | シヴァ |
---|
発売年 | 2024年09月21日 (土) | 2024年03月23日 (土) | 2024年02月23日 (金) |
価格 | 2,860 円(税10%込) | 3,190 円(税10%込) | 2,970 円(税10%込) |
組み立てやすさ | ◎ | 〇~◎ | ◎ |
外観プロポーション | ◎ | ◎ | ◎ |
可動範囲 | 〇 | ◎ | ◎ |
ギミック | ◎ | ◎ | 〇 |
付属品 | △ | ◎ | ◎ |
耐久力 | 〇~◎ | ◎ | 〇 |
価格的に3つとも近いですが、項目評価を比較してみると「ライトニングバスターガンダム」はぶっちゃけあまり良いとは言えませんでした。
表を見ると分かる通り、決して悪いとは言いませんがどうしても価格相応には感じません。
ポジショニングマップ
- オレンジに近く、大きくなるほど可動性が高い
- X軸:価格評価
- Y軸:構造・クオリティ評価
HG ライトニングバスターガンダム【レビューまとめ】
見栄えに関してはクオリティは高く満足度はあると思います!
不満が出る可能性のある頬の色分けに関しても部分塗装は難しくないと思うので挑戦してみてほしい気持ち!
ただ、脚部回りの可動が弱い点はポージングに締まりがでないのでかなり残念でした。
「射撃機体だからこれでいいか」みたいな手抜きみたいなものをどうしても感じてしまいます(´・ω・`)
ぶっちゃけ、ぼくのようにポージングを付けて楽しむ人には全くおすすめできない・・・特に劇中のように浮遊させてカッコよくディスプレイを想定している人はやめた方がいいかも。
メリハリがつかずどのポージングをつけても納得できませんでした。
まとめると造形の出来は良いが可動性に弱く、付属品もほぼない点でコスト的に見合わない!!!というのが結論です。
もしこれが2,200~2,400円とかならギリ納得もできる!
「2,860 円(税10%込)」は高すぎ。
自分で手を加えてブラッシュアップできる方には価値があると思うので、検討してみていいと思います!
初めてのガンプラにはやめといてください!もっと良いのあるので!!
レビューは以上。おわり。



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