今回は初心者さんにおすすめできる「HGCE エールストライクガンダム」をレビューしたいと思います。
登場作品 | ガンダムSEED |
搭乗パイロット | キラ・ヤマト |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG 1/144スケール |
価格 | 1,430円(税10%込) |
発売日 | 2014年02月08日 |
ガンダムSEEDシリーズ最初の主人公が登場したガンダムで、アンテナや脚部など所々独特な造形はありますが、割とスタンダードなガンダム。
別売りのオプションパーツセット「オプションパーツセット ガンプラ 01」と「オプションパーツセット ガンプラ 02」を合わせて装備することで、HGCE版パーフェクトストライクガンダムも再現できます(‘ω’)ノ
2014年製でやや古めのガンプラですが、HGCEというだけあり、造形・可動などクオリティ高めの完成度でした。
レビュー評価:クオリティは高い!ただし一部耐久性が心配
組み立てやすさ
HGCEらしい関節の作りや合わせ目の少ないパーツ構成。ポリキャップはまだ使われていますがパーツ数の割に初心者さんでも簡単に作れるガンプラだと思います。
組み立て所要時間:1時間半程度
可動域
肩関節の引き出し機構は鉄血シリーズに多用されている同じタイプ。肘・膝の二重関節はもちろん、胸部・腰部の2点にも可動軸が入っています。
SEEDアクションシステム程の可動はありませんが、2014年と考えるとレベル高いですね!
外観
全体のプロポーションが良く、シンプルにカッコいい外観!!外装にディテールは少なくノッペリしたように感じますが、パーツ分けによるモールド表現や色分けは十分!
バックパックのエールストライカーのみシールによる色分け補填が大きく見栄えに影響します。部分塗装に挑戦したい方にも丁度良いかもしれません。
ギミック
本体には特に可動ギミックはなく、エールストライカーのウィングの収納や可動。あとはビームサーベルマウント用のパーツが若干動かせるくらいです。
耐久性
ポリキャップが関節に使用されている箇所があるんですが、足首と手首のみ保持力が下がり気味に感じました。簡単に修正できるので、修正前提としては全然許容範囲だと思います。
一点問題に感じたのは胸部の可動軸。耐久性があまりないのか仰け反るようにポージングをとると折れてしまいました。軸が長すぎて負担がかかりやすくなってると思うので、気になる方は最初にちょっとだけカットしてもいいかもしれません。
コスパ
コストパフォーマンスは高いと思います!1400円ちょっとでこのクオリティはあまり見かけませんし、改造素体やディテールアップに挑戦もしやすいガンプラですね。
以上が組み立てていじり倒したぼくの評価です(‘_’)このガンプラの特に良かったのは何よりも造形!!
可動も良いですが、ぶっちゃけこれはスミ入れやディテールアップを少しして、立たせているだけで満足度高いですね。
↓↓以下では外観をもっとみて欲しいので、どんなポージングでディスプレイできるか例を紹介!
ポージングで魅せる外観
装備はスタンダードなビームライフル、サーベル、シールド。アーマーシュナイダーも付属します。
使ったアクションベースは「頑丈強固なアクションベース8をレビュー」の記事でレビューしているので、興味があればご覧ください。
肩引き出せるので両腕でビームライフルの構えもバッチリ!
SEED打ちもビシっと決まってシルエットがめっちゃかっこいい!
足首が上方向に大きく可動できるので、↑こんな感じに疾走しているような魅せ方もできます。
最後にストライクのみで!意外とパッケージ装備がなくても十分かっこよくて飾り映えすると思いました。
HGCE エールストライクをカスタムアップ!
パーツのエッジは十分、構造としても申し分なし!でもノッペリした外装が少し情報量として乏しいのが少し残念なトコロ。
下記のディテールアップを加えるだけで情報量を増し増しにできます!
ホワイトの外装はスミ入れで情報量をまし、物足りないエールストライカーのレッドを部分塗装してあげるだで十分!
全くの初心者さんにはガンダムマーカーでの塗装をおすすめ!
ただ、スミ入れする際にはちょびっとだけ必要な知識もあるので、↓下記事を参考にご覧ください。
新・旧キットとの比較
旧キットからどれくらいの進化を遂げたのか並べて外観を比較してみました。
サイズ感がやや大きくなり、何よりプロポーションバランスが圧倒的に違うのがわかりますね。
次に新キットとの比較。
新HGCEキットのフォーマットである「HGCE ライジングフリーダムガンダム」との外観を比較。
見た目の情報量はやはり最新キットには劣りますが、造形レベルはそう違わないように思います。ホワイトパーツのエッジなどはこの年代からすでにある程度完成されていたように見えますね(‘_’)
比較項目 | エールストライクガンダム | レイダーガンダム | ライジングフリーダム ガンダム |
---|---|---|---|
定価 | 1,430円(税10%込) | 1,650円(税10%込) | 2,640円(税10%込) |
発売日 | 2014年02月08日 | 2003年11月上旬 | 2024年01月26日 |
造形クオリティ | 高 | 低 | 高 |
可動域 | 高 | 低 | 高 |
ギミック | 低 | 中 | 高 |
新旧それぞれ10年で大きく変化していますが、旧キットストライクまで造形と可動、後の十年までに可動、ギミック、精密さをレベルアップさせているのが段階的に感じ取れます。
HGガンプラ ポジショニングマップ
エールストライクガンダムは↑このポジショニングマップの通りコストパフォーマンスが高く、比較的初心者向き。可動域もオレンジで非常にクオリティ高め!!
同じHGとしてはライジングフリーダムガンダムがやはり勝っていますが、コストや作りやすさ、可動域などクオリティとしては問題ないと思います。
組み立てやすさは初心者向き!
パッケージは↑こんな感じ。
説明書は最新のSEEDキットとは異なるデザイン。ちなみに2019年の「HGCE デスティニーガンダム」もこの仕様でした。
付属のシールは↑こんな感じで。ツインアイ、頭部センサー、シールド、エールストライカー部分の補填用。
大部分はエールストライカーのウィング部分ですね!つまりそれ以外はパーツ分割による色分けで再現。
ランナーを見る
Aランナーはストライクの外装やシールドの内側部分。ホワイトは明るく発色も良い感じ!特にホワイト部分はエッジも立ってますね。
Bランナーはスリッパやシールド、胸部、あとはエールストライカーですね。
Cランナーは内部部分のグレーパーツ。ややダークグレー寄りですね。
Gランナーは濃い目のブルーで主に胸部に使われています。
イエローも発色の良い色で、アンテナの一部とシールドの色分け再現に使用。
GランナーやMランナーは少量で色分け再現用みたいなパーツですね。
パーツの数や組み立てのしやすさ
基本的には組み立て簡単なんですが額の赤い部分!これがポロポロとれて上手くハマらず苦労しました。
腕部は↑こんな感じ。フレーム構造でしっかりできています。
脚部も同様。作りに関しては今の物と比較しても見劣りしません。
今と大きく違うのは股関節部分で、3軸可動タイプが採用。個人的に苦手な仕様だったので、ぼくは前後に動かないよう固定しました(笑)
完成!!旧キットより全然パーツ数は多いですが、組み立てしやすく誰でも挑戦しやすいガンプラでした。
股関節部分に3mm軸穴があるのでアクションベースは全部使用できます!多少拡張してしまいますが、「100均のディスプレイスタンド」も使えます。
余剰パーツは一部バーニアのものが2つでます。改造にも使えそうなのでこれはありがたや。
付属物
本体以外の付属物は↑こんな感じ。MSのスタンダードな装備で、そこに機動性を高めるエールストライカーが加わる感じですね。
ビームライフルは意外と造形がしっかりしていて、モールドも深く入っています。グリップのみ左右に180度動かせるので、左右の腕で持ち替えても同じように使えますね。
シールドは裏打ちモールドもある程度造形。ちょっと簡素かな?(‘_’)とは思うけども、なんもない肉抜きとかよりは全然OK!取り付け基部はポリキャップで若干上下可動できます。
組み立てに必要な道具
HGCE エールストライクガンダムには基本的に細々した工具は必要なく、ニッパーがあれば大丈夫!
アンダーゲートはありませんが、露出するゲート跡が少ないので多少雑にカットしても大丈夫だと思います。パーツの噛み合わせに影響がでない範囲でなら問題ないと思います!
初心者の方で気になる方やキレイに処理して作りたい方にはある程度道具を揃えるのをおすすめ!
↓おすすめの道具セットのレビューもあるので、気になる方は是非チェックしてみてください!どの道具セットより必要な物が充実していると思います。
部位ごとの外観と可動範囲をレビュー
エールストライクガンダムの各部詳細をレビュー!各部の造形と可動範囲をチェックしていきたいと思います。
頭部の外観と可動範囲
頭部アップ。ツインアイと額上のセンサーはシールで色分け。側面のバルカンはシールがありませんが造形。
白いままになるので、筆でちょちょいと塗装するのも良いと思います。
横からみると合わせ目がでます。まだ段落ちモールドでカバーするような作りはされていませんね。
モールドのエッジは立っていますが、基本的にディテールはあっさりした頭部。
下方向に少々。上方向に大きく動かせる優秀な可動域!特に上方向は前進するポージングの時にしっかり相手を見据えているような表情付けができて良い!!
左右への振りは少し、回転はエールストライカーが干渉しますが、それでも真横をみるような確度付けはできますね。
エールストライカー外した状態だと360度回転もいけます!
腕部の外観と可動範囲
ショルダーの造形はシンプルですが、細かいC面も有る程度出ているので面以外は見応えはるほう。
肩はポリキャップで前方に少し引き出すことができます。「HG ガンダムバルバトスルプス」と同じ仕様。
ちなみに2024年発売の「HGCE イモータルジャスティスガンダム」と肩関節の比較すると↑こんな感じ。
イモータルの方ではもう少し引き出せるようになっているので、可動域は若干落ちますね。
腕部アップ。パーツを重ねた表現や内部のフレームが見えるワンポイントなどがあります。
左右の肘にはシールド取り付け用ダボ穴があるので好きなようにカスタムもできますし、他のオプションパーツの取り付けもできます。
腕い付け根にはロール軸。
腕は水平よりやや上に可動でき、肘は二重関節で肩に密着するほど深く曲げることができます。
手首はボールジョイントで、上下左右ちょこっと動かせる標準仕様。
胴体の外観と可動範囲
バストアップ。色分けとモールドはパーツ分けで再現されていますが、外装は白い外装同様全体的にノッペリして情報量少な目。
シンプルで物足りなさはありますが、逆に手を入れてみたくなりますね。
胴体の前後左右は↑こんな感じ。胸部と腰部の2点で十分な可動を実現。
捻りは360度回転できて、腰部はボールジョイントなので左右にも若干振れます。
脚部の外観と可動範囲
フロントアーマーをアップ。ノッペリさは変わりませんが、エッジはやはりシッカリ立ってて良い感じ。
上方向へ跳ね上げも十分ですが、裏打ちモールドなどはありません。
側面にはアーマーシュナイダー収納用サイドアーマーが造形。実際は可動できないので、付属するアーマーシュナイダーを入れることはできませんでした。
リアアーマーも深くモールドが造形されており、一見左右独立して可動できそうに見えますが動かすことはできません。
軸タイプなので開脚は180度近くできて、サイドアーマーも簡単に外れることはありませんが、↑画像くらい開脚させるとポロリしますね。
ちなみに太腿も180度ロールできます。
脚部アップ!スラっとした脚部ですが、凹凸がシッカリ表面に造形されているので、ストライクガンダムの中でもディテール量が多く感じるポイント。
膝は水平以上に上げることができ、膝も深く曲げることができました!ポージングをビシッと決める要因になるのでかなり良かったですね。
足首は下方向にほどほど、上方向に大きく可動できます。下方向に伸ばせるガンプラが多い中、上方向に大きく可動できるのは中々珍しいかも。
横の可動も広いので接地性も高いですね。
エールストライカー
エールストライカーのウィングは黒一色で整形されているので、シールによる補填ポイント。
ショルダー近くにはビームサーベル柄のマウント箇所があり、前後に大きく。
左右に若干動かせます。
ブースターは↑こんな感じで、写真では暗くて写っていませんが、内部にはモールドも造形されています!
ブースターは上下に可動。基部は軸にポリキャップを差し込む形で、左右にもほんの少し可動します。
ブースター側面にはダクトのようなパーツで色分け再現。
エールストライカーの先端の数か所には安全フラグ使用になっています。ラインからカットして鋭利化できるので、より忠実再現したい方はカット!
大きいウィングは上下可動。畳んでスタンバイ状態も再現できました。
ちなみにストライクガンダムの背部に元々のバーニア造形があり、内部にも浅い「しいたけモールド」あり。
HGCE エールストライクガンダム【レビューまとめ】
今回はHGCEシリーズ最初のガンプラ、エールストライクガンダムをレビューしました。
再度総括すると、
- 造形が高い
- 可動範囲が広い
- コストパフォーマンスが良い
上記3つを満たした良いキットだと思います!
シンプル目のディテールやノッペリした外装など、初心者さんの練習キットとしておすすめ!
ただ、耐久性の点で述べた胸部軸の破損はちょっと注意が必要かもしれません。特に激しく動かす方なら、事前に軸を短くしたり真鍮線での補強などが必要かもしれません。
今回はこんな感じ!
ガンプラ入門にはコストも掛かりすぎないので丁度いいかもしれません!おすすめ!!
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