今回は「機動戦士ガンダム00 1st Season」に登場する疑似太陽炉搭載型MS「GN-X(ジンクス)」のHGガンプラをレビューしていきます!
裏切り者、アレハンドロ・コーナーが横流しした疑似GNドライヴ、通称T(タウ)を搭載した機体で、スローネを圧倒したガンダム機で個人的に大好きな性能高すぎる量産機です。
登場作品 | 機動戦士ガンダム00 |
搭乗パイロット | セルゲイスミルノフ・ソーマピーリス他 |
メーカー | BANDAI |
グレード | HG(ハイグレード) 1/144スケール |
価格 | 1,320円(税10%込) |
発売日 | 2008年07月 |
2008年と古めのキットで、可動域はお察しレベル!ただ、構造自体は非常に良く、外観もややマッシブさが増していますがシッカリ再現できていると思います。
下記でも述べますが、ぶっちゃけコストパフォーマンスが良いかと聞かれると悩みどころ!
是非気になる方はレビューで詳細をチェックしてみてください(=゚ω゚)ノ
HG ジンクスのレビューの総評!
まずは完成した外観と各項目の評価をご覧ください(=゚ω゚)ノ
外観
ジンクスの外観はグレートホワイトが多く、部分的にリベットモールドが入っていたり、思っていたより情報量はあるように思います。
造形は劇中と比較した時、正面から見るとかなりマッシブさが際立ちますが、斜め、横、背面から見るとクオリティはかなり高いように思いました!
色分けはシールが多数ありますが、使用するのは四つの目、紫のクリア部分、ダークグレーの3種。
組み立てやすさ
古めのHGなのでランナーも少なく大味で、パーツ数も少な目。ただ、腕部には前後可動できる当時の最新仕様が採用されており、装甲のデザインで台無しにされていましたが、新鮮味の高いガンプラでした。
可動域
可動域はよろしくない!デザイン的に頭部は上方向のみに動かすことができ、腰部は軸なので回転のみ。股関節もボールジョイントでパーツが干渉し開脚というほど開くことはできません。
唯一期待していた肩関節も、外装を取り付けることで可動域が狭まって台無し感が出てしまいました。
ギミック
ギミックらしいギミックは特にありませんが、強いて言うならビームライフルの連結。加えて膝裏アーマーの開閉くらい。
耐久性
膝関節は軸破損が心配でしたが、意外と長時間動かしても問題なく耐久性は高めと判断して良いと思います。
コスパ
コスト的に安いキットではありますが、正直パフォーマンスが良いかと言われると微妙。完全に造形特化のキットで、初改造や初塗装におすすめできるキットのような気がします。
最初から機能性は高くありませんが、手を加えて価値があがるタイプのガンプラですね!
↑各項目ごとの評価はこんな感じ。
可動域はかなり評価が低いんですが、外観の満足度と耐久性は高く初心者でも組み立できるレベル・・・・可動域が大分気になり、コストパフォーマンスが良いとも言えない。
ガンダム00を知らない方にはおすすめできませんが、ファンの方にはおすすめ!
外観:ポージングで見るHGジンクス
ポージングを付けてジンクスの良さを見てもらいたいと思います!
腕の固定ロックを外すことでライフルのグリップを握らせることができます。
頭部は上可動が思ったよりできますが、↑ご覧の通り視線を向けるのは難し目。
以上、ポージングでした。撮影してて感じたのは、「アクションポーズ」は思ったよりも撮れるが「構えるポーズ」がかなり難しいように感じました。
やはり改造しないと動かすのは少々難しいキット。ただ、思ったより疾走感でるポーズはいけたので、劇中再現はできなくないのは意外でしたね!(‘_’)
外観比較とポジション
外観の比較。「HG リボーンズガンダム」と「HGCE イモータルジャスティスガンダム」と比較。
独特の形状をしているジンクスですが、サイズはいたって標準的。元々シンプルなカラーリングということもあり、複雑な形状と相まって情報量が多く感じますね。
※オレンジで大きくなるほど可動域が広い
ジンクスの ポジショニングマップ
比較項目 | ジンクス | リボーンズ ガンダム | イモータルジャスティス ガンダム |
---|---|---|---|
価格 | 1,320円(税10%込) | 1,980円(税10%込) | 2,640円(税10%込) |
コスパ | 〇 | ◎ | 〇 |
特徴 | 可動域は狭い。 色分けもよく造形も良い | 股関節は弱いが、独自の変形ギミックを搭載。 | SEEDアクションシステムで突出した可動域が強み。 |
塗装やディテールアップ・改造で広がる可能性!
ダブルオーのHGガンプラの中でもかなり可動域に難がでるガンプラだと思います。
しかし、手を加えようとするとできること多いキットに感じました!
例えば、
- スミ入れ
- 塗装
- ディテールアップ
- シャープ化
- 可動域の拡張
↑特にシャープ化と可動域の拡張。
ある程度改造やガンプラの知識・工具などが必要になりますが、全体的な造形が良いので内部を別売りの関節パーツなどに置き換えて改造することは十分できると思います。
実際ぼくはもっと難度が高いスローネ ツヴァイを改造しました!
ジンクスの胴体自体は比較的改造しやすいと思うので、組み立てた後にも時間をかけて良キットにしあげていく楽しみ方もありですね。
仮に改造までいかなくても、スジボリしてスミ入れして陰影をだすだけでも立体感をより引き立たせることができると思います。
もしパチ組で「造形」・「可動域」を求めるなら↓MGをおすすめ!
組み立てやすさ:初心者向きで付属物はコスパ良い!
パッケージは↑こんな感じで、ダブルオー系の中だと結構かっこよくはない(笑)劇場版のパッケージとかだとディスプレイできるくらいオシャレなのでおすすめ!(^^)!HG ブレイヴの記事も覗いてみてね。
説明書は1枚絵のいつものHG。
パーツの数や組み立てのしやすさ
ランナー構成は↑こんな感じで、全部で3枚。関節類のいくつかにはポリキャップが使われています。
ポリキャップは↑こういう関節系に使われています。
完成!
組にくさは特にありませんでしたが、ポリキャップによるかみ合わせの悪さで合わせ目が目立つ箇所がいくつかでましたね。
HG ジンクスの付属物
- GNビームサーベルエフェクト+柄
- GNビームライフル+ロングレンジ拡張パーツ
- GNシールド
- 左手専用平手
↑付属物はこんな感じで、基本装備にライフルの拡張などコストに対しての内容としては十分!
【GNクロー】
サーベルの柄はシンプルで比較的小さめ。グリップには固定ダボとかないので逆さにすると結構すっぽ抜けるので紛失注意。
【GNビームライフル】
グリップを引き出して左右に可動できるようにできます。
拡張パーツと連結することでロングレンジバージョンに換装もできました。
装着は結構きつめなので、刺し抜きする際には注意が必要!全然折れる可能性あります。
【GNビームシールド】
シールドは2パーツ構成で掘られたモールドは少ないですが、パーツの合わせ目でモールド表現していますね。裏にも多少モールドがあり一部肉抜きされていますが、見ようによってはトラス状のモールドにも見えます(‘ω’)
【GNクロー】
GNクローの平手パーツが左手の分付属します!HGなので鋭利さにかけますが、劇中再現したい方は削って鋭くしてみてもいいですね。
この隙間を削るとなるとデザインナイフやキサゲを使うと良いかもしれません。
組み立てに必要な道具
HGジンクスはパーツも割と大きいので、パチ組の方でもとりあえずニッパーがあれば組み立てはできます!ゲート跡をキレイに処理したい場合はスポンジヤスリとかはもっといた方がいいですね。
また、初心者で道具を全く持っていないけど、これから集めたいという方には↓下記の初心者セットをまず使ってみるのが良いと思います。
部位ごとの外観と可動範囲をレビュー
各部位の外観と可動域をチェックしていきます。
頭部の外観と可動範囲
頭部アップ。額にはクリアパーツが使われており、内部にはシールで色補填。
四つのカメラアイは1枚のシールで!凹凸は造形されているので、塗装のガイドは大丈夫そうでした。
額のクリアパーツには気泡が入っているように見えますが裏側のゲート跡ですね・・・これはよろしくない。
頭頂部には合わせ目がでます。
首は下報告にほとんど動かせず、上向きは思ったよりも広く可動。
左右は振る程度でした。
造形は良いんですが、忠実に再現しても可動域に難がでそうなデザインではあるので仕方ない感が強い!(;’∀’)
胴体の外観と可動範囲
胸部アップ。正面から見た時の「X」の上部分にあたるパーツですね。基部はほんの少し可動しますが、結構ポロリするのでストレスポイントです!
腰部部分にはバインダーに繋がるホワイトのパーツ。設定ではコックピット部分なのもあり、モールドもそのように造形されています。
続いて背面と側面から見た胴体。背面はGNドライブのトンガリ具合が良い感じ。バインダーで隠れて見にくいですが、胴体はダークグレーで軸1本のみの接続。
ドライブの角四隅には固定する部分が造形されており、シールによる色分けです。
↑こんな感じで接続されています。
バインダー表面には薄いパネルライン、裏には深く掘られたモールド。
リアアップ。大きめのリアになっており、内部にはバーニアもあります。表面のモールドは少ないですが、造形としては手が込んでいるように見受けられますね。
バインダーは下半身と繋がっていて、干渉もしないので360度回転できます。
前後軸はなので胴体の可動はこれだけ。
腕部の外観と可動範囲
腕部アップ。肩の造形は独特であまり見かけない丸みの強いデザイン。
肩は独自の作りをしており、2008年製と考えるとかなり良いんじゃと思う仕様でした。
肩を使った腕上げはこれくらい。胸部のパーツが干渉してとれてしまうのでこのぐらいしか上げきれませんね。
今のキットにも中々ない、後方に大きく動かせるタイプ。構造上前方にも可動はできるんですが、外装が邪魔して上手く活かすことができませんでした。
腕には正面にGNビームライフルを固定するためのダボ穴、側面にGNビームシールド用のダボ穴が左右あります。
ポリキャップを使っているせいか、かみ合わせが良くなく、腕にどうしても合わせ目が出てしまいました。
裏側にも合わせ目でます。やっぱりかみ合わせ良くなさそう( ;∀;)
肘付け根はロール。
あとは手首のボールジョイントで少々って感じ。
脚部の外観と可動範囲
脚部アップ。グレーとホワイトでパーツ分けされていますし、パネルラインや独特の形状など個人的に好きな脚部。
脚部裏は↑こんな感じで、パーツの一部のみ上下可動します。
開脚はこれくらい。ほぼできないと思ってもらってOK!
股関節が古いボールジョイント仕様で、強度はあるが可動ができない!ってタイプのやつ(笑)腿は軸接続なのでロールできますね。
腿はあまり上がりませんが、膝は少し深めに曲がります。
ただし、↑画像の通り軸なので、加減しないとポッキリいってしまう可能性があるので無理させないようにね!
足首は上下共に良くもなく悪くもなく。
ロールはできないので左右は少々可動。足の甲には合わせ目がでます。ポリキャップの箇所は基本合わせ目が出ると思ってよさそうですね。
足裏はシッカリ肉抜きなので、気になる方はパテや接着剤で埋めてあげてください。
この感じならランナーパテが使いやすそうなので初制作に挑戦してもいいかも!
耐久性は悪くない!が、そもそもポロリがある!
最後に耐久性に関してですが、まずそもそもポロリしやすい点と、徐々に劣化する点があります。
下記は仕様上外れやすいウィークポイントの画像。
- 胸部の大きいパーツ
- GNシールド
- アンクルアーマー
↑この3つの点はテコで力が加わりやすく、持った時にポロリが起こるポイントです。
胸部の差し込み軸はPS素材で、摩耗するのと、軸自体が細いので外れる際に変形する可能性がありますね。
GNシールドの基部が硬質で、腕側の外装を内側で摩耗する可能性が高いです。5~6回脱着を繰り返すとすぐとれやすくなりました。
アンクルアーマーは足首に無茶させようとしたり、触った時に結構簡単に取れてしまいます。補強はできなくもないですが、C型接続と小さいパーツということを考えると結構クセ物かも”(-“”-)”
別で取れる可能性がある箇所として、
上記2つは摩耗してとれる可能性が比較的高いと思います。
特にリアアーマーは大きく必ず手で触れてしまうところで、テコで抜き差しする可能性があります。
注意すれば防げると思いますが、面倒ですよね(笑)
HG GN-X(ジンクス)【レビューまとめ】
以上!今回はHGジンクスをレビューしてきました!!
四つのカメラアイに変わったコックピット箇所と、個性のある量産型MSで個人的にはデザイン大好き!
ただ可動はかなり難ありなキットなので、↓こんな人以外にはおすすめできません。
最近ガンプラ制作をはじめ、HGCEシリーズなどの可動域のガンプラなら欲しいという方は避けた方が無難。
もう一歩深くガンプラ沼に踏み込んだ方向けのキットと認定していいでしょう!
今回はここまで!ジンクスかっこいいけど・・・惜しいなぁ。
絶対改造するので、その時は見てね~
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